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教えてドクター! 子宮内膜症の治療法

子宮内膜症の治療法には大きく分けて薬物療法と手術療法があります。さらに、薬物療法には月経痛などの症状をコントロールする対症療法と、卵胞ホルモン(エストロゲン)の分泌を抑えるホルモン療法の2種類にわけられます。現在、ホルモン療法については、比較的副作用の少ない低用量の女性ホルモン薬が選ばれることが多くなりました。あなたにピッタリな治療法を、婦人科のパートナードクターと一緒に考えていきましょう。

?子宮内膜症のおもな治療法

薬物療法 手術療法お腹に小さな穴をあけておこなう腹腔鏡手術と、開腹手術とがあります
対症療法 ホルモン療法 保存手術 根治治療
鎮痛剤や漢方薬を使って、痛みの症状をコントロールする治療です 保険が効く月経困難症治療薬や子宮内膜症の治療薬をつかって、月経痛などの症状をやわらげ、病気の進行を抑える治療です。手術のあとの再発防止にも使用されています 妊娠の可能性を残して手術がおこなわれます 妊娠の可能性より、病気の治療を優先した手術がおこなわれます

治療方針は、病気の状態だけでなく、その方の年齢・出産の希望・今までおこなわれてきた治療のことを考えて!

痛みがなくても子宮や卵巣の状態は定期的にチェック!

子宮内膜症は、月経のあるうちは完治させることが難しく「治す」病気ではなく「付き合う」病気。月経のある人なら誰もが気を付けてほしい病気です。自覚症状がないままいつの間にか進行し、卵巣チョコレート嚢胞や不妊症になるケースを今までにたくさん見てきました。もっと早く分かっていたなら、悪化させずに病気と上手く付き合っていけたのにと残念に思います。ぜひ普段から婦人科の受診を心がけてくださいね。

パートナードクターと一緒に子宮内膜症と上手に付き合おう!

自分にピッタリのパートナードクターをみつけるために!

子宮内膜症に限らず、女性の身体と心についてどんなことでも相談に乗ってもらえるのが婦人科です!女性であれば「生涯のパートナー」ともいうべき婦人科ドクターを、必ず一人はみつけて欲しいもの。知人からの口コミや、「ゲンキのモト」などの情報を参考に探すのも良いですし、最近ではインターネットや便利な検索機能を搭載したアプリも評判です。ぜひ自分にピッタリのパートナードクターをみつけてみてください!

「この先生!」と思える出会いがきっとあるはず!